ファスティングは最強の解毒法
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日々の生活のなかで、解毒やデトックスが必要だと感じられる瞬間はありますか?
普通に食事ができて、仕事ができて、眠ることが出来る・・・良くないものを食べる事があっても溜まっている感覚は実感できるという方は稀ではないでしょうか?
そんな、ごく普通の生活をしていても気づけば食べてしまっている(かもしれない)危険な有害物質ですが、実際にこんな事件がありました。
1968年、北九州市のカネミ倉庫が製造した米ぬか油を食べた約1万4000人が健康被害を訴えました。油の製造過程でダイオキシン類が混入していたというものです。全身の吹き出物や色素沈着、頭痛、免疫力低下などさまざまな症状が出たカネミ油症事件です。
厚生労働省の油症研究班の報告では、カネミ油症での急性の死者はゼロ。1970年から1990年までの21年間に患者1815人のうち200人が死亡したといいます。
事件の詳細は同年2月、ライスオイルの製造過程で、脱臭の際に利用されていたPCB(ポリ塩化ビフェニール)が配管部からオイルに混入してしまいました。PCBが加熱されてPCDF(ポリ塩化ジベンゾフラン)というダイオキシン類が生成され、PCBの変異体であるCo-PCB(コプラナーPCB)とともに、ライスオイルを汚染しました。
このときに製造されたライスオイル(米ぬか油)を多くの人が料理に使い、有害なダイオキシン類を口から体内に摂取してしまったのです。
同年3月ごろから、何が原因か特定されないまま、吹き出物や膿を持つ腫れ、手足の痺れ、皮膚への色素沈着、大量の目やに、肝機能障害などの様々な健康被害を訴える人が増えていきました。
病院の患者同士の話から、その共通項が「カネミライスオイル」かもしれないと噂はありましたが、なかなか油の分析はされず、体が異常をきたす中でも健康に良いと信じてライスオイルを使い続けている人もいました。
長年油症の研究を続けてきた宮田秀明・摂南大名誉教授(環境科学)は「体の組織が完成した大人と違い、子どもは微量でも影響を受ける。特に、母親の胎内で受精卵が細胞分裂して体の器官が作られる時の影響は甚大。胎児への影響は大人の10倍以上という研究がある」と説明しています。
この様にPCBは体内に長期間に渡って蓄積することが分かっていますが、カネミ湯症事件では最終的に断食療法が採用されました。断食療法はダイオキシンに対しても解毒効果があり、肌の状況など劇的に改善したという報告があります。
一度、体に取り込まれた有害物質は本来は少しづつ排出されますが、大量に摂ってしまうと排出が追い付かなかったり、体内にとどまりやすいものもあります。いづれにしても、根気強くファスティングすることでリセットが可能になります。
今は食事だけではなく、空気や水の汚染が大変深刻です。ファスティングや断食によるデトックス力は他にはない力があります。また、副作用の心配もありません。ファスティングを取り入れて、からだに溜まってしまった有害な毒物を排出することで、よりよい健康維持に役立ててもらいたいと思っています。